ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは足・腰などの運動器の障害によって立つ・歩く・走る・座るなどの移動に関する運動機能が低下している状態のことを言います。ロコモが進行すると寝たきりになってしまいます。ロコモを予防することは寝たきり予防し、健康寿命を伸ばすために非常に重要になります。
ロコモとメタボには密接な関係があります。メタボは食べすぎや運動不足などの生活習慣が関係しています。メタボを改善させるためには運動習慣を身につけ、食生活を改善することが重要になりますが、足腰が健康でなければ(ロコモであれば)運動習慣は身につかずメタボは改善できません。メタボの状態が続けば運動器に負担がかかりロコモになってしまいます。メタボ同様にロコモについても早く気づいて対策をすることが重要になります。
ロコモの確認方法
ロコモになりやすい運動器疾患として
・腰部脊柱管狭窄症(腰痛、下肢痛)
・変形性関節症(膝痛、股関節痛)
・骨粗鬆症(骨折)
これら疾患がある人はその治療を行うことが重要です。
ロコモかどうかを確認する方法として簡単なものとしてロコチェックがあります。
①片脚立ちで靴下が履けない
②家の中でつまずいたり滑ったりする
③階段を上がるのに手すりが必要である
④家のやや重い仕事が困難である
⑤2kg程の買い物をして持ち帰るのが困難である
⑥15分くらい続けて歩く事ができない
⑦横断歩道を青信号で渡り切れない
これらの項目は足腰が衰えているサインです。一つでも当てはまればロコモの心配があります。
その他にも立ち上がりテスト・2ステップテストなどの評価法があります。当院ではそのテストも取り入れ、ロコモの発見・予防に努めています。
ロコモの予防・治療
ロコモの予防・治療はまずロコモである、その危険性があることを認識することから始まります。足腰に痛いところがある、骨粗鬆症がある人はその治療を行うことが必要です。
そのうえでロコモーショントレーニング(ロコトレ)が基本になります。片脚立ち運動、スクワットになります。
運動習慣を身につけて行くことが重要です。当院では適切に指導していきますので気軽にご相談ください。